目頭切開。

 

目頭に被っている皮膚(蒙古襞)を切り、目を内側に大きくする施術のことらしい。

 

私の目頭には蒙古襞が覆いかぶさり、更に離れ目だったので、この施術は最適だった。

 

 

確かにこのせいで野暮ったくなってる気がする。

 

ただ二重にすれば良いわけではなかったのだ。

 

いつも通り局所麻酔でやるものだと思っていたが、手術室に入った先生が

 

「女の子なんだから痛かったら可哀想。静脈麻酔にしてあげて」

 

と看護師さんに言っていて、急遽静脈麻酔になった。

 

初めて美容外科の先生からの優しさに触れた瞬間だった。

 

おお…と感動したのも束の間、点滴により静脈麻酔が開始され、意識がぶっ飛んでいった。

 

静脈麻酔と一口に言っても、色んな種類があるそう。

 

私がその病院で受けたのはケタミンと呼ばれるものらしく、不思議な幻覚をずっと見ていた。

 

サイケデリックな映像が流れたり、市松模様の世界をジェットコースターで走り抜ける夢を見ていた。

 

そんなこんなで幻想世界を駆け抜けている間に手術は終わっていた。

 

痛みはまったくなかった。

 

仕上がりは目頭に黒い糸がついているだけで、腫れもほぼなし。

 

目頭切開にも、Z法・W法・三日月法など色んなやり方があるが、私はZ法だった気がする。

 

眼鏡をかけ、普通に帰宅。

 

家族は気付かなかった。

 

娘の目頭に黒い糸がしっかり付いてるのにまったく気付かなかった。

 

今まで受けた手術の中でかなりバレにくい部類に入ると思う。

 

そのまま問題なく1週間過ごし、抜糸もスムーズに終了。

 

本当に大成功だった。

 

目頭のピンクが見えるだけでこんなにも垢抜けるのかと、感動した。

 

ただこの手術を受けてから男性からのウケがとても悪くなった。

 

離れ目のカエル顔が良かったと色んな人に言われた。

 

女性からは綺麗になったね！と褒めてもらうことが多くなった。

 

整形とは自己満足だと私は思っているので特には気にならなかった。

 

 

濃い化粧をしているのでわかりにくいですが、目頭が鋭くなりました。

 

そしてこの後、切開した二重がまた飛び出し、最後の埋没をする為に再度病院探しが始まる。